短編集


死人語りと緑の指輪

 

世の中には、生者と死者の仲立ちをする者がいる。

死人語りと呼ばれる彼は、ある女を訪ねて死んだ村に足を踏み入れた――。


死人語りと二人の娘

 

世の中には、生者と死者の仲立ちをする者がいる。

死者の想いを生者に伝え、生者の言葉を死者に伝える、死人語りを生業とする男は、立ち寄った村で突如、村の若者たちに絡まれる。


都会少年と神様少女

 

母親の入院により、いとこの家に泊まることになった弘人。

田舎暮らしに退屈していた彼は、祭りの日に、あきという名の少女と出会う。


水底の掟

※2020/7/28わーんらい提出作品(加筆版)

 

海の底にある国、ノクス・マレ。

そこで暮らすノインは、昔沈んだ船を探索していたときに、見知らぬ人間を助けるが――


門の娘と黒い庭師

 

運河の町・カナーリスを訪れたアイラとアンジェ。

ひょんなことから、二人は庭師の男、ロストと知り合うことになるのだが――。

 

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幸せは傍に 

※2020/4/19 わーんらい提出作品

 

それを志願するのなら、二度と神殿からは出られない。

それは承知の上で、願いは一つ。

――神の花嫁に。


暗闇の歌

 

魔を嫌う国、レピシヴァンで、〈狩人〉として、悪魔崇拝者を狩ることを生業とするアスウェルは、あるとき地下墓地での〈狩り〉を命じられる。

墓地に響く歌声は、封じていた彼の過去を暴き立てる。

 

※残酷描写あり


雨の夜の夢

 

見知らぬ森の中に迷い込んだアスウェルとジュリウス。

二人がそこで見つけたのは、朽ち果てた屋敷と、そこで暮らす、一人の男だった。

 

『カナーリス 運河の町の<外つ国人>』if短編


雨天の客人 まろうど

 

故郷からカナーリスに召喚され、森の中で独り暮らしていたロストの元を、ある雨の日、思いがけない客が訪れる。

 

『カナーリス 運河の町の<外つ国人>』番外短編


死がふたりをわかつとも

 

天才と呼ばれた画家、リーベル・マリ。

彼女にアトリエの管理人として雇われた、ロウ・シャンディル。

病に倒れた彼を見舞ったリーベルは、不意にこんな提案をした。

 

「なら私が、君の恋人になろうか」

 

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振袖の少女

 

記者をしている「わたし」は、あるとき、とある夫人からこんな話を聞いた。

 

「これは昔、わたしが――市の某神社に、参詣したときの話でございますが――」

 

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Dragon and Human

 

ウォールベルグ王国の“黒の森"で暮らすレニ。

記憶もなく、自身が何者かもわからないままに日を送っていた彼女は、ある日賊に追われていた娘を助けるが、森にいたことを怪しまれ、投獄されることになる。

牢へ入れられたレニの元へ、彼女のことを知っているらしい老人がやってくるが……。

 

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