H.Kの調査資料 ①
- Kより依頼：Rの失踪について、何があったのか調べてほしい
- Rに記憶なし：K情報
- 本人には聞けないとのこと
- 人為的なものかそうでないのか
①Rの失踪について
以下、XX新聞地方面（2011/9/21）
――市にて、九月二十日の午前十一時ごろから、四歳の子供が行方不明となっていることがわかった。 行方不明となったのは風切零ちゃん。特徴は、年齢が四歳、性別が女性、身長は百センチくらい、髪型は黒髪で肩くらいまでのストレート、左目の色が紫。不明時の服装は黒いワンピースに黒い靴下、黒い靴。零ちゃんは箱猫市から――市の祖母宅へ法事のために訪れており、祖母宅の庭で遊んでいたところを、親族が少し家に入った一分足らずの間に行方不明となったと思われる。心当たりのある方は――市警察署まで。電話番号：XXX-XXXX-XXX
②D――山の天狗攫い伝承
箱猫市と――市にまたがるD――山には昔から天狗が子供を攫う、いわゆる天狗攫いの伝承が存在する。
天狗があの世に連れて行く、とも。
- 直近では（無理にこじつけるなら）おそらくRの事例。
- その前は昭和元年、福来家の次女・さだ（当時五歳）が失踪。（1926/8/10 XX新聞地方面）
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- 10/2Xに怪我もなく帰ってきたとのこと。
- これ以前にも4～7歳の子供が突如行方不明になる事例は――市で見られる。
- 子供が帰ってきた場合、帰ってきて数日～数週間はぼんやりしていたり、突如奇妙なことを口走るという。
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- そうした子供は「憑子」と呼ばれ、憑物が落ちるまでは家内に閉じ込められていたそうだ
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- おそらく――市のみの風習。
- 半年経っても帰らなければ「天狗にあの世へ連れて行かれた」として葬式をした
③D――山の禁足地
D――山には一部禁足地になっている場所が存在する
- 天狗の棲家であり、人間が立ち入るべき場所ではない、とのこと
- 現在では看板が立てられているらしい
④掲示板の書きこみ
Rの書きこみによると、幼少期に祖母とどこかにでかけたことがあるとのこと
- 寒いところ
- 水辺の近く？
- 口を聞いてはならない場所
他者の書き込みより、D――山の可能性がある
疑問
- Rが帰ってきたのは三日後であり、怪我はなかった（K談）
- 箱猫北総合病院に勤務していた某氏の証言
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- 9/23にRが救急で運ばれてきた
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- 肩や腕に動物による噛み跡があった
- Kが嘘をついてる？
- 帰ってきてから怪我をした？